食文化
琉球大学名誉教授:金城須美子さんの講話を聞きました。
『なんぶの食文化の特色と展望』
日本の食文化が稲作文化、魚食文化、肉食禁忌の食生活で特色付けられてきたのに対し、
沖縄には宗教上の肉食タブーがなく、豚肉料理の発達した肉食文化や油脂を好み多用する
油脂文化、医食、加工品や発酵食品にも特有のものがある。(資料抜粋)
何故?このような違いが生じたのか、その成り立ちに興味をもった。
先生は、沖縄の地理的位置や亜熱帯の自然環境がもたらした地域特性もあるし、それにも
まして、琉球王国時代の異文化接触が大きく影響しのではないかとおっしゃっていた。
・琉球王国時代の異文化接触
・進貢貿易と中国文化の導入
・仏教伝来と日本文化の導入
・東南アジアとの香辛料交易
宮廷料理を再現した写真も見せてもらいました。
1808年に冊封使を迎えた時のメニューが見つかったらしく(東京大学保管)、それを元に再現したそうです。
御冠船料理(うかんしんりょうり)→琉球王朝時代、冊封使を接待するための宮廷で出された宴席料理。
http://www.u-r-u-m-a.co.jp/05oki100/01food/ukanshin/
貴重な食品としてジュゴンもあげられていたそう・・・。
国王と冊封使などの上級の方のみしか食べられなかったらしい。
最初の頃は、冊封使は中国から専任の料理人と菓子職人を随行させていたが、後に料理人を
中国へ派遣して中国料理の技術を修得させたようです。
なんかチャングム?みたいな感じかな(見てないけど・・・)
こうした御冠船料理は王族の接客料理や久米村の行事食にも引き継がれたとの事。
母方の祖先が久米36姓。
清明祭で食べる食事は他と違う・・・っていうのを高校の時知りました。
この話は、また次回にします!
他にも地域の行事食について聞きましたが・・・多すぎる~。
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