車窓から

youmei

2006年08月06日 01:00


戦跡をまわるのは、ほんと久しぶりでした。
学生時代は慰霊の日前になると平和学習なるものがあった。
社会人となって自ら参加するのは初めてだった。
避けていたつもりはないが、やはり避けていたのかなと・・・。

バスに揺られて外の景色を見てたら祖父を思い出した。
祖父は、戦争の話を聞こうとするといつも「泳ぎの練習をしてた」とだけ言う。
もう亡くなってしまっているので聞くことはできないが、実際の体験を真剣に
聞いたことがなかったかもしれない。
祖母は満州へ疎開。なぜか、ひい御婆ちゃんは北部へ避難。
祖母と叔母にもう一度、話を聞いてみようと思う。

ひい御婆ちゃんは私が生まれる前に亡くなっているが
母に「おばあちゃんは風呂敷かぶって敵の弾をよけて走ることができたんだ!」と
自慢げに言ってたらしい。笑えない話だ。
石川の収容所に入れられたらしいが、たまにそれ関係の写真集を見ると、ひい御婆ちゃんを
探してしまう。。。
うちな~かんぷ~をした可愛いばあちゃん(写真でしか見たことないけど)。

戦争とは、家族を引き裂くものだと思う。
祖父は終戦後何年かかけて祖母を探したようだ。
満州から引き上げて熊本にいるらしいという情報を受けて、探し回り市場でばったりあったそうだ。
私は奇跡?だと思っている。
ここで会っていなければ、母も生まれてなければ私もいないわけだから。。

自分のルーツなるものも考える時間になった。
それと偶然にも今回のガイドをしてくれたのが友達のお母様だった。
10年ぶりの再会。
素敵な声で的確に坦々と話される姿が素敵だった。
目と心で伝えるのよ~と。

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今回ブログには載せていないが「萬華之塔」にも行った。
ここも今の日本を語ってる気がした。。
あと、ひめゆり平和資料館へも何年かぶりに行ったが「平和への広場」という部屋が
できていました。
ひめゆり学徒隊の方々が、アウシュビッツなどをまわった記録を展示している。
これからを担う若い世代にどのようにして戦争を伝えていくか、次世代へのバトンタッチ
の部屋。まだ見てない方は行ってみてはいかがでしょうか。

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