2005年10月22日
菩提樹
『ブッダゆかりの聖なる菩提樹』。
2004年5月、糸満米須にある魂魄の塔向かいに植樹。
夏の暑い日に見に行きました
なんだろう、不思議な気持ちになりました。
この菩提樹が植樹されるまでの経緯を
聞いて感動しましたので、皆さんにも
昨年のことなので知ってる方は
アシカラズ。。。
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長嶺胃腸科外科医院の長嶺先生が書かれた記録を抜粋します。
植樹をしたいという要請を聞いたムラガンダ・クティ寺院のスメダ氏は、沖縄の悲惨な戦争の
歴史に心をいため、「長崎や広島についてはよく知っていたが、沖縄の地でそのような悲惨な
戦争の歴史があったことは知らなかった。
要請にこたえられるよう努力したい」と涙を浮かべながら聞いていたそう。
紀元前3世紀にインドのブッダガヤからスリランカのアヌラーダプラに贈呈されたのを除き、
菩提樹の管理団体であるインド菩提樹協会の公式の式典を経てインドから菩提樹の分け樹が
海外に持ち出されたことはなく、今回の菩提樹の贈呈は歴史的なこと。
式典で贈られた書状には
「この聖なる菩提樹が沖縄をはじめ戦争で亡くなられた多くの人達の御霊を慰霊するととも
に、長崎や広島で起こったような悲惨な戦争が2度と繰り返されないよう、世界に恒久平和
のメッセージが発信されることに役立ちますように!」と記載されていた。
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『聖なる菩提樹贈呈の経緯と記録』
植樹にかかわった方々の熱い思いにグッときました。
興味のある方は、上記リンクにアクセスを。
さてさて日本のお寺でもよく菩提樹をみかけるのでは?と思う方もいらっしゃると思います。
そこで、この話を・・・・。
インド(ガジュマルと同じクワ科のイチジク属)
↓
中国へ
↓ 中国の方がインドから菩提樹を持ち帰った。しかし、中国のお寺では熱帯の菩提樹は
育たなかった。それで葉の形が良く似ているシナノキを菩提樹として植えた。
日本へ
↓ 800年以上も前、仏教の禅宗を広めた僧侶の栄西が中国に行ったとき、
その菩提樹がインド菩提樹と似ていることから本物のインド菩提樹だと
思って日本に持ち帰った。
このような流れで日本に入ってきたそうです。
また、日本からドイツへ・・・という話もあり、ドイツでは西洋シナノキといわれてるそう。
今ではインドボダイジュも日本へ、そして他国へも入ってきているようです。
沖縄県でも見られるようですよ~。
これ(右の木)↓ パレット久茂地のモノレール駅前(県庁駅)