2011年11月26日

芭蕉布

大宜味散策。
芭蕉布
↑芭蕉畑(原木が育つまでに3年かかるとのこと)


芭蕉布の里として知られる大宜味村喜如嘉(きじょか)にある『芭蕉布会館』に行ってきました。
<芭蕉布:バショウ科の多年草 糸芭蕉から採取した繊維を使って織られた布のこと>

1974年、喜如嘉の芭蕉布は国の重要無形文化財に指定。
芭蕉布は、植物の繊維で織られたもので、夏はとても涼しいことから
昔は日常着として身近な織物だったそうです。
しかし、戦争により芭蕉の木が切り倒され衰退・・・。

戦後、その芭蕉布を復活・普及に努めたのが、
平良敏子氏(2000年 重要無形文化財「芭蕉布」保持者、人間国宝に認定)。
<1921年大宜味村喜如嘉出身。現在90歳>

芭蕉の木から栽培し、反物にするまでの工程を行っているのは、現在では喜如嘉だけ。

糸芭蕉の栽培⇒原木から繊維をはぎ⇒繊維から糸を紡ぎ⇒煮て⇒染めて⇒巻き取り
⇒織り⇒洗濯

芭蕉布会館の1Fでは、それらの工程を映像(15分)で見ることができます。
芭蕉の栽培1つにしても、職人技であり、すべてが手作業。
言葉では言い表せない、気の遠くなる工程や作り手側の心を感じることができ、
改めて、伝統文化の素晴らしさに気づかされました。

会館の2Fでは、実際に作業をしている方々の様子を見ることができます。
自然の音だけを感じる作業場で静かに機を織る方々や
糸を紡ぐおばあちゃんがいらっしゃいました。
多分、その方が平良敏子さんだと思います。とても素敵な方でした。

ちょうど、会館を出ようとしたとき、
集落のスピーカーから『芭蕉布』の音楽が流れてきました。12時の合図なのかな。

芭蕉布

芭蕉布

長寿の村!大宜味村。
海外からも取材が来るようです。 
芭蕉布

■芭蕉布会館
http://www.vill.ogimi.okinawa.jp/miryoku/bashohu3.html

のどかな空気が漂う集落に、小さな滝がありました。
芭蕉布


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Posted by youmei at 23:28│Comments(0)展示会
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